家族との会話で「そろそろ免許のこと、どうする」という話が出たものの、どこに行けばいいのか、返した後の暮らしがどうなるのか、案外はっきりしないまま日が過ぎていく人もいると思います。手続き先だけでなく、返納したあとの移動が気になるのは自然な流れです。
地域情報メディア『あしがらイイトコ』でエリア担当をしている、うちともです。南足柄市や開成町まわりの制度や暮らしの情報を見て回っています。
自主返納の手続き先、運転経歴証明書の使い方、南足柄市周辺の移動手段を整理します。返納するかどうかを考えるときに、何から確認すればいいのかを一つずつ見ていきます。
自主返納という手続きの仕組み
自主返納とは、本人の申請によって運転免許の全部を取り消す手続きのことです。運転をやめる時期を誰かが決めるものではなく、本人の意思で選ぶ制度です。
手続きが終わると、その日から運転はできなくなります。一方、希望すれば運転経歴を証明する「運転経歴証明書」や、マイナンバーカードに経歴情報を記録する「マイナ経歴証明書」を申請できます。運転免許証と運転経歴証明書は別物なので、ここは分けて考えておくと分かりやすいです。
返納手続きができる場所
神奈川県に住所がある人の自主返納は、神奈川県内の警察署(横浜水上警察署を除く)か、運転免許センターで手続きできます。
南足柄市周辺から警察署で手続きを考える場合は、足柄上郡松田町にある松田警察署も候補になります。警察署の受付は、平日の午前9時から正午、午後1時から4時までとなっています。受付時間は変更される可能性もあるため、出向く前に神奈川県警の公式情報を確認しておくと安心です。
小田原警察署など県内のほかの警察署や、横浜市の運転免許センターでも手続きできます。運転免許センターでは日曜日に自主返納を受け付けている時間帯もあるため、平日に動きにくい人は最新の受付日時を確認してみてください。
手続き前に用意しておきたいもの
見落としやすいのが、運転経歴証明書を一緒に申請する場合の持ち物です。申請する場所や、運転経歴証明書とマイナ経歴証明書のどちらを希望するかによって必要なものや手数料が変わります。
- 運転免許証またはマイナ免許証
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両方持っている場合は、両方を持参します。
- 申請用の写真
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警察署で運転経歴証明書を同時申請する場合は、縦3センチメートル、横2.4センチメートルの写真1枚が必要です。申請前6か月以内に撮影したものなど条件があります。運転免許センターで同時に手続きする場合は原則不要です。
- 手数料
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運転経歴証明書のみを希望する場合は1,150円、マイナ経歴証明書のみの場合は900円、両方を希望する場合は1,250円です。手数料は変更される可能性があるため、最新情報を確認してください。
手数料や必要書類、写真の扱いは手続きの内容によって違います。出向く前に神奈川県警の公式ページで確認しておくと、当日に慌てずに済みます。
運転経歴証明書がどう使えるか
運転経歴証明書は、自主返納をした日または免許が失効した日から過去5年間の運転経歴を証明するものです。平成24年4月1日以降に交付されたものは、金融機関などで本人確認書類として有効なものと定められています。
申請できるのは、すべての免許を自主返納してから5年以内、または免許が失効してから5年以内です。期限を過ぎると申請できないため、返納を考えるときに運転経歴証明書を持つかどうかも一緒に確認しておくとよさそうです。
返納後の本人確認で困らない方法
免許証を本人確認書類として使っていた人ほど、返納後にふと困る場面が出てきます。役所の窓口やさまざまな手続きで、これまで免許証を出していた人は、代わりに何を使うかも考えておきたいところです。
現在は、マイナンバーカードのICチップに運転経歴情報を記録し、「マイナ経歴証明書」として持つ方法もあります。マイナ経歴証明書の提示には、マイナポータルや専用アプリを使う方法があります。
運転経歴証明書だけを持つ方法、マイナ経歴証明書だけを持つ方法、両方を持つ方法から選べます。あとから持ち方を変更することもできますが、手数料が必要になる場合があるため、変更するときは最新の案内を確認してください。
南足柄市周辺の移動手段を確認する
返納を考えるとき、手続きと同じくらい気になるのが、その後の移動手段です。南足柄市は坂や高低差のある地域もあり、車がある暮らしに慣れていると、バスでどこまで行けるのかがすぐには浮かばないこともあります。
南足柄市の公式サイトでは「さかわがわ流域バスマップ」が公開されています。南足柄市だけでなく、小田原市や開成町、松田町など周辺地域を含めて路線を見るときの参考になります。
ただし、掲載されているバスマップは発行から時間がたっているものもあります。実際に乗るときは、南足柄市の最新の公共交通情報や各交通事業者の時刻表で、現在の路線と発車時刻を確認してください。わたしも初めて知らない路線バスに乗るときは、事前にルートを見ておくようにしています。
交通支援や優待制度を調べるときの視点
神奈川県には高齢者運転免許自主返納サポート制度があり、運転経歴証明書などを使って、協賛事業所の特典を受けられる場合があります。
- 商品の割引や配送に関する特典
- 施設利用料金などの割引
- 金融機関や自動車関連サービスなどの優待
協賛事業所や特典内容、対象年齢などの条件は変更されることがあります。利用したい特典がある場合は、神奈川県警の最新の協賛事業所一覧を確認したうえで、必要に応じて事業所にも確認しておくと安心です。
公式情報をどこで確認すればいいか
手続きの条件や料金、受付時間は変わることがあるため、出向く前に神奈川県警察の公式サイトか、手続きをする警察署・運転免許センターで確認しておくのが確実です。
南足柄市の公式サイトにも、自主返納や公共交通に関する案内があります。返納手続きは県警、返納後の地域の移動手段は市や交通事業者というように、分けて確認すると情報を探しやすくなります。

行く前に受付時間や持ち物を確認しておくと、当日がスムーズです
当日の移動を見落とすと困る場面
返納するときに忘れたくないのが、その日の帰り道です。自主返納の手続きをした当日から車は運転できなくなるため、窓口へ向かう前に帰りの手段まで決めておく必要があります。
誰かに送迎を頼むか、電車やバスなどで帰る方法を先に調べておきます。
警察署と運転免許センターでは受付時間が異なるため、利用する窓口の時間を確認します。
自分なら窓口へ向かう前に、帰りの電車やバスの時刻をもう一度見直します。手続きが終わったあとに慌てて調べるより、先に決めておくほうが気持ちにも余裕が持てそうです。
車が欠かせない暮らしで気になる点
南足柄市のように坂道や高低差のある地域では、免許のことを考えるとき、日々の用事をどう回すかも一緒に気になってきます。買い物や通院の頻度によって、必要な移動の量は家庭ごとに違います。
車がないと困る場面がどれくらいあるかは、一週間の予定を書き出してみると見えやすくなります。買い物、通院、家族の送迎など、普段どんな用事で車を使っているのかを数えてから考えるほうが、返納後の暮らしを想像しやすいと思います。
家族で先に話しておきたいこと
家族の中で免許の話が出ているなら、手続きの前に生活の変化を一度共有しておくと、あとで戸惑うことが減ります。誰が送迎できるか、バスで行ける用事はどれかを先に書き出しておくと考えやすくなります。
うちでは猫の通院やパートナーの予定もあるので、送迎を頼まれたら自分のスケジュールと合わせて考えます。誰か一人に頼るより、家族の送迎、バスや電車など複数の手段を組み合わせておくほうが、あとで困りにくいと感じています。
最後にわたしからの一言
今日か明日にできることとして、まずは家にある免許証を手元に置いて、有効期限を確認するところからで十分です。マイナ経歴証明書を考えている場合は、マイナンバーカードの有効期限も一緒に見ておくと次の確認がしやすくなります。
わたし自身、知らない手続きは事前にルートを調べておかないと当日に焦ってしまうタイプです。窓口までの行き方だけでなく、返納したあとの帰り方まで見ておけば、当日の動きもかなり想像しやすくなります。
家族と少し話す時間があれば、「返納するかどうか」だけでなく、まず一週間で車を何に使っているかを書き出してみてください。そのうえでバスや電車、家族の送迎で代えられるものを一つずつ見ていくと、次に確認することが見えてきます。













